卒業制作は通過点でした

来週神戸大学発達科学部のグループ展がCASOであります。絵画と立体のゼミがあって、卒業論文だけでなく卒業制作をつくって展示するということです。1回生の頃からものをつくる時間をしっかりとって、胸を張って「美術を専攻していました」と言えるようになればいいのですが、難しい状況です。

 「卒業制作」は私にとって、これから何十年もものをつくっていく上での弾みのようなものでした。大学時代は、誰でも心配なく制作が出来ます。技術的なことや、作業スペースや機材の問題に卒業後悩まされることを学生時代は意識していて、一人でやっていけるように、学生のうちは難しい材料にも挑戦していました。
 卒業制作は、もちろん通過点で新しく試したアルミニウムの扱いの実験でもありました。

 「卒業制作」って一時的に美術の分野を専攻していた大学時代の集大成で最後の作品発表、じゃないハズだと思いますが、何かつくることもそれ以後無く、つくることからも『 卒業 』するのは違うなと私は思います。