マバラな状態

 今月になって、体重が3キロ減っています。4月は、まともな事をやったり言ったりしないと今年1年に響くので、疲れます。先生業をうまくやっていくには最初が肝心で、ちゃんとした事とか大人な事を言わないと崩壊につながります。

 教科書やノートには、落描きをいっぱいした方がいいです。中学高校での美術は週に1時間なので、決められた時間帯でいい事思い浮かんで描いたりするなんてなかなか無いです。ものをつくったり考えたりするのは、もっと「マバラ」な状態で出来る事です。仕事でデザインとかしてる人も「明日までに何件!」とか、そういう時間の使い方でおもしろい事考えなアカンという、その脳の構造がおもしろさを無くしたりします。
 有り余るネタを持ってて相当柔軟でカンのいい人間でない限り、企画を限られた時間で…とか、決められた場所で条件をすり合わせて…とか、想像力が減るような頭の使い方はやめた方がいいです。仕事以外で何の義務も無い時間に色んな事を考えたりそこら辺に落描きしたりしとく事が大事です。

 私は中高生の頃、授業中にいっぱい人が居る中でいいのをつくるのが嫌な生徒で、美術の時間もどちらかというと不真面目でした。先生のアドバイスなんかきく事も無く、気ままな時間に作業する事の方が自分にとって大事やと思いました。
 自分の生徒は、私の「こんなんがええんちゃうか?」を結構きく子が多いです。そういう子は、都合のいいやり易い子ですが、勉強が出来てもそんなにおもしろい事はしないし、私よりおもしろい事を考えられない子になる事が多いです。
 授業の時間に乗り気になれず、いらん落描きいっぱいして、アドバイスなんか要らんわ!っていう子の方が能力が高いもんです。
 
 みになる話し合いとか、有意義なプレゼンテーションは、決められた場所や時間の制約でおもしろさ半減する事があります。
 山登りの休憩中とか、のどかな田舎の駅で電車を待ってる時とかダラダラしてる時に何気なくとかの方が、ちゃんと時間を決めてイスに座ってちゃんとした服装をしてる時より大事な話は出来ると思います。いい話は、長い時間の中にポッと出たりするので、時間が無い暮らしをしてると大事な話が出来なくなるので良くないです。
 好きな形や質感の何気ないものをとっておくのも大事な事です。丸亀で好きなスペースには、そんなコレクションがあります。