勝ちの価値

 「ナラ」で、ガスボンベ3本の返却をしました。作業場の表に生コンを打つのにいくらかかるか聞いてみると、10センチ位掘って下地を作る必要があるし、結構かかりそうです。中は元々土でレベルが出てなかったので、大阪芸大の学生2〜3人と掘って、近所の左官屋さんを電話帳で探してミキサー車を呼んで、渡辺くんに手伝ってもらったので全部で7万位でした。全部を業者に頼むと倍近くかかってたと思います。
 今回は屋外で、土が盛り上がってたり草がすごかったりして、下地作りが大変です。土を捨てるのもどうするかとか色々考えると、自分で出来る事はかぎられてます。表を治すと、ヴェネチアとパリとドイツに行けなくなります。
 コマゴマした賞金とかもらって、機材を買ったり旅行に行ったりしましたが、あんまりしたくない事でもあります。仕事としてデザインとかしてる人は、企画を通す為の仕事ばっかりして悪循環になりそうやなと思います。公募展で作品を発表してやっていくのも同じような感じで、内定の為に就職活動するのも同じような感じで、受験の為に合格しそうな事を考えるのも同じような感じです。
 就活とか受験は1〜2年で終わりますが、「通す為の仕事になってる」は長年続きます。スポーツみたいにはっきり結果が出ない分野では、コンペとかプレゼンに勝つぞ!!とかも「本物の勝ち負け」ではないです。

 今日、12万3千4百5十6キロになりました。

 土曜の夜は、ビバリーヒルズにも行ってみたくなりますが「郊外の住宅街」なんやろなと思います。